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2011/07/04 (Mon)
2ヶ月ほど前に、
ブログを引越しました。

もしよかったら立ち寄ってください♪

Un libro nevoso
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2011/05/22 (Sun)
「放課後探偵団」書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー  創元推理文庫
         相沢沙呼 市井豊 鵜林伸也 梓崎優 似鳥鶏

1981/1983年生まれの作家5人が書いた学園ミステリ。
新鋭ということもあって、謎解きや物語の構成が今ひとつの感が拭えない。
そのためか、一話ずつは短いものなのに、なかなか読み進めない。
それでも、
この先この中の誰かが(もしくは全てが)大成してくれたら面白いかな。

『お届け先には不思議を添えて』 似鳥鶏
探偵役の人物があまりにも唐突にあらわれて、しかもどんな人物なのかがわからない。
シリーズ物ということだが、他の作品を読んでいないのですごく違和感がある。

『ボールがない』 鵜林伸也
こんな謎解きでいいの?反則じゃない?と思ってしまった。
でも野球部の裏側がわかったようで、それはそれでいいかも。

『恋のおまじないのチンク・ア・チンク』 相沢沙呼
バレンタインって、今は友チョコが主流なのかな?
バレンタインデーのウキウキ・バタバタ感がほほえましい。
恋もうまくいくといいね。

『横槍ワイン』 市井豊
学園物としてはちょっと異色の大学生の物語。
人の話を聴くことを得意としている<聴き屋>が登場してくる。
この<聴き屋>に興味を覚えた。

『スプリング・ハズ・カム』 梓崎優
この作品が一番よかった。
高校卒業時に埋めたタイムカプセルを15年後の同窓会で開く。
現在(同窓会)と過去(卒業式)を行き来する趣向もおもしろい。
最後に驚かされるが、ちゃんと伏線が張ってあった。
2011/05/16 (Mon)
「花の下にて春死なむ」   北森 鴻   講談社

道が行き詰まる手前の左側に、白い等身大の光の柱が見えた。ずんぐりと太った人影のようにも見えるのは、縦長の提灯である。白い腹に気持ちの良い伸びのある文字で、「香菜里屋」とある。

カウンターの中から、この店のマスターである工藤哲也が聞いた。ワインレッドのエプロンに精緻なヨークシャーテリアの刺繍がある。工藤自身はといえばちょうど、ヨークシャーテリアがなにかの間違いで人間になってしまったような風貌。・・・・・・人なつこい表情をいつも浮かべている。


そんなマスターと、お店の常連達が、
自分達の身の回りで起こった出来事を謎解いていく。

「花の下にて春死なむ」という表題作に惹かれて、手に取った本である。
この言葉は、西行の歌
  
  願はくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ

からきている。
それは、作品の中で、独り寂しく病死した歌人の残した手帳の言葉と通じる。
  窓際の桜に小さき花つく、せめてもの慰めなり。
そしてこの桜の花がヒントとなって、事件が紐とかれていく。

全体に穏やかな、でも哀切あふれた話が書かれている。
私にはちょっと重く、ちょっと考えさせられた本だった。
なぜか孤独死した男性の面影が浮かんできて、心が暗くなってしまった。

でもシリーズ物らしいので、ほかの本も読んでみたい。
2011/05/13 (Fri)
「夜行観覧車」   湊かなえ   双葉社

高級住宅地ひばりが丘に住む三家族の視点で綴られていく物語。

遠藤家での娘の家庭内暴力。
高橋家での家族間殺人。
そして古くからひばりが丘に住んでいる小島さと子。
それぞれの家庭内事情がしだいに明らかになっていく。


読み進むうちに、段々気持ちが暗くなってくる。
登場人物は皆、自分勝手で、相手の立場を思いやれない人ばかり・・・。
内容が殺人事件だからではなく、その人達を見ているだけで嫌になる。

最後に殺人事件の真相はわかるが、少しもスッキリしない。

題名の観覧車も、
近くに日本一高い観覧車ができるということでつけたのだろう。
「長年暮らしてきたところでも、一周まわって降りたときには、同じ景色が少し変わって見えるんじゃないかしら。」
という小島さと子の言葉があるが、
何となく観覧車に例えてほしくなかった。
以前に読んだ柴田よしきの「観覧車」の印象がとても深かったのが原因かもしれない。
2011/05/10 (Tue)
「あんじゅう」三島屋変調百物語事続                 
                  宮部みゆき  中央公論新社

前作「おそろし」に続く百物語である。
三島屋の姪おちかが聞きとり手となって綴られる不思議な百物語。
今回は手習い所の子ども達も加わって、楽しかったり恐ろしかったり・・・。

『逃げ水』
お旱さんと呼ばれる山神様にとり憑かれた男の子平太。
彼が近づくと水がなくなってしまう。

そんな平太とお旱さんとの関わりが、ちょっぴり哀しい。

『藪から千本』
針問屋の娘お梅がようやく嫁ぐことになった。
お梅の婚期が遅くなったのには、訳があった。
実はお梅は双子の片割れだった。そして・・・。

自分でも気づかないうちに嫉み、恨んでしまうことってあるんだろうな。

『暗獣』
紫陽花屋敷と呼ばれる空き屋敷には幽霊のうわさがあった。
でもそこにいたのは、真っ黒く大きな草鞋のような暗獣だった。
本の題名にもなっているあんじゅうのことである。
同じ屋敷に暮らすことになった新左衛門と初音は、
あんじゅうに「くろすけ」という名前をつける。

くろすけとの関わりがとても温かく微笑ましかった。
その分、最後は切なくて哀しくて、涙が止まらなかった。
新左衛門がくろすけを諭したことばが忘れられない。
 おまえは孤独だが、独りぼっちではない。
 おまえがここにいることを、おまえを想う者は知っている。
 離れてはいても、仰ぐ月は同じだ。眺める花は同じだ。
 離ればなれになっても、それを支えと慰めに、生きていこう。


『吼える仏』
偽坊主行念坊が若かりし日に訪れた山里は、豊かな村だった。
その豊かさを周りには隠すことで、保っていた。

自分を守るために、人を犠牲にしてしまう。
でもそれは自分を傷つけることなのかもしれない。


全編をとおして、人の優しさ、温かさ、そして哀しさを感じた。
そして南辛坊の挿絵がとてもよかった。

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* ILLUSTRATION BY nyao *