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2011/05/16 (Mon)
「花の下にて春死なむ」   北森 鴻   講談社

道が行き詰まる手前の左側に、白い等身大の光の柱が見えた。ずんぐりと太った人影のようにも見えるのは、縦長の提灯である。白い腹に気持ちの良い伸びのある文字で、「香菜里屋」とある。

カウンターの中から、この店のマスターである工藤哲也が聞いた。ワインレッドのエプロンに精緻なヨークシャーテリアの刺繍がある。工藤自身はといえばちょうど、ヨークシャーテリアがなにかの間違いで人間になってしまったような風貌。・・・・・・人なつこい表情をいつも浮かべている。


そんなマスターと、お店の常連達が、
自分達の身の回りで起こった出来事を謎解いていく。

「花の下にて春死なむ」という表題作に惹かれて、手に取った本である。
この言葉は、西行の歌
  
  願はくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ

からきている。
それは、作品の中で、独り寂しく病死した歌人の残した手帳の言葉と通じる。
  窓際の桜に小さき花つく、せめてもの慰めなり。
そしてこの桜の花がヒントとなって、事件が紐とかれていく。

全体に穏やかな、でも哀切あふれた話が書かれている。
私にはちょっと重く、ちょっと考えさせられた本だった。
なぜか孤独死した男性の面影が浮かんできて、心が暗くなってしまった。

でもシリーズ物らしいので、ほかの本も読んでみたい。
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