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HN:
ゆき
性別:
女性
自己紹介:
猫が好き。でも飼えないのでグッズで我慢してます。
他に好きなのは読書・フォークソング・パズル・オンラインゲームetc・・・
子どもも好きで、ちょっぴりNPOにも関わってます。
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「透明な旅路と」 あさのあつこ 講談社
本当は一昨日には読み終わっていたのだけれど、
書く余裕がなくて、今日になってしまった^^;
あさのさつこの本は、息子達が読んでいた。
「バッテリー」という野球の話かな?
興味はあったけど、今まで読まずに来てしまった。
今回は、彼岸花の絵の表紙に惹かれて読み始めた。
会社を解雇され離婚をし、
挙句の果てに殺人を犯してしまった男性が、
少年と小さな女の子の二人と出会い、
その少女を親元に届ける約束をする。
伝奇小説の部類にはいるのかな。
白兎という少年が謎めいている。
思っていたのとは全然違う本だったが、
それなりに楽しめた。
本当は一昨日には読み終わっていたのだけれど、
書く余裕がなくて、今日になってしまった^^;
あさのさつこの本は、息子達が読んでいた。
「バッテリー」という野球の話かな?
興味はあったけど、今まで読まずに来てしまった。
今回は、彼岸花の絵の表紙に惹かれて読み始めた。
会社を解雇され離婚をし、
挙句の果てに殺人を犯してしまった男性が、
少年と小さな女の子の二人と出会い、
その少女を親元に届ける約束をする。
伝奇小説の部類にはいるのかな。
白兎という少年が謎めいている。
思っていたのとは全然違う本だったが、
それなりに楽しめた。
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「出世花」 高田 郁 祥伝社文庫
久しぶりに読む時代小説である。
新聞に載っていた紹介文に惹かれて読んでみた。
解説に書かれた粗筋より
江戸の下落合で、路傍の毒草に当たった矢萩源九郎と娘のお艶は、青泉寺に運び込まれた。女敵討ちの旅の果てのことだった。源九郎は命を落としてしまったが、さいわいにも助かったお艶は、名をお縁とあらため、青泉寺で成長する。その寺は、死者の弔いを専門とする墓寺であった。真摯に死者を弔う住職らの中で暮らすお縁は、やがて自分も湯灌場を手伝うようになり生縁という名を授かる。
名を変えることで、道を拓いて生きてきた生縁を、
「出世花」と例えたのが、表題作である。
時代小説とはいっても、題材がちょっと異質ではあった。
でも一生懸命に生きている生縁に心打たれる。
時代に関係なく、
一生懸命に真面目に生きることの大切さを、教えられた。
「出世花」「落合螢」「偽り時雨」「見送り坂暮色」という連作であるが、
どれも読み応えのある作品ばかりだった。
久しぶりに読む時代小説である。
新聞に載っていた紹介文に惹かれて読んでみた。
解説に書かれた粗筋より
江戸の下落合で、路傍の毒草に当たった矢萩源九郎と娘のお艶は、青泉寺に運び込まれた。女敵討ちの旅の果てのことだった。源九郎は命を落としてしまったが、さいわいにも助かったお艶は、名をお縁とあらため、青泉寺で成長する。その寺は、死者の弔いを専門とする墓寺であった。真摯に死者を弔う住職らの中で暮らすお縁は、やがて自分も湯灌場を手伝うようになり生縁という名を授かる。
名を変えることで、道を拓いて生きてきた生縁を、
「出世花」と例えたのが、表題作である。
時代小説とはいっても、題材がちょっと異質ではあった。
でも一生懸命に生きている生縁に心打たれる。
時代に関係なく、
一生懸命に真面目に生きることの大切さを、教えられた。
「出世花」「落合螢」「偽り時雨」「見送り坂暮色」という連作であるが、
どれも読み応えのある作品ばかりだった。


「あすなろ三三七拍子」 重松 清 毎日新聞社
元応援団員である社長の命令で、
普通のサラリーマンがある日突然応援団長になる。
そしてまたサラリーマンへと戻る。
そんな半年間の応援団の日々が描かれる。
実際には有り得そうもない話だが、
読み進むうちにどんどん引き込まれていった。
途中でも涙を拭きながら読んだ場面があったが、
最後は涙ぼろぼろだった;
最後の応援をする団長の言葉が、全てを語っている。
(「つづきを読む」に団長の言葉を書きました。
本からの抜粋です。)
元応援団員である社長の命令で、
普通のサラリーマンがある日突然応援団長になる。
そしてまたサラリーマンへと戻る。
そんな半年間の応援団の日々が描かれる。
実際には有り得そうもない話だが、
読み進むうちにどんどん引き込まれていった。
途中でも涙を拭きながら読んだ場面があったが、
最後は涙ぼろぼろだった;
最後の応援をする団長の言葉が、全てを語っている。
(「つづきを読む」に団長の言葉を書きました。
本からの抜粋です。)


「十字架」 重松 清 講談社
重い・・・
とにかく重かった。
いじめにより自殺をしてしまった子の遺書に、
「親友になってくれてありがとう」と書かれたことで
十字架を背負うことになった真田裕。
事件のあった中二のときから
子を持つ親となるまでの心の動きを、
真田裕が綴っていく。
『・・・一年半という時間は確かに流れたのだ。
一冊の本と同じだ。
フジシュンのいたページはもう読み終えてしまった。
消えてなくなってしまったわけではなくとも、
僕たちはもう新しいページを開いている。』
時間の流れを本にたとえているが、とてもよくわかる。
『寂しさってのは、両方で分かち合うものじゃないんだ。
自分は寂しがってても向こうはそうでもなかったり、
その逆のパターンだったり・・・。
片思いみたいなものだよ。
だから、寂しいっていうのは、
相手がそばにいないのが寂しいんじゃなくて、
なんていうか、そばにいない相手が、
自分が思うほどには自分のことを思ってくれてないんじゃないか、
っていうのが寂しいっていうか・・・
その寂しさが寂しいっていうか・・・』
フリーライターが裕に話した言葉も、心に残った。
重松清の作品は、
生と死に対して正面から向き合っている。
それが重くもあるのだが、
その重さを、読後まで引きずらないのがいい。
重い・・・
とにかく重かった。
いじめにより自殺をしてしまった子の遺書に、
「親友になってくれてありがとう」と書かれたことで
十字架を背負うことになった真田裕。
事件のあった中二のときから
子を持つ親となるまでの心の動きを、
真田裕が綴っていく。
『・・・一年半という時間は確かに流れたのだ。
一冊の本と同じだ。
フジシュンのいたページはもう読み終えてしまった。
消えてなくなってしまったわけではなくとも、
僕たちはもう新しいページを開いている。』
時間の流れを本にたとえているが、とてもよくわかる。
『寂しさってのは、両方で分かち合うものじゃないんだ。
自分は寂しがってても向こうはそうでもなかったり、
その逆のパターンだったり・・・。
片思いみたいなものだよ。
だから、寂しいっていうのは、
相手がそばにいないのが寂しいんじゃなくて、
なんていうか、そばにいない相手が、
自分が思うほどには自分のことを思ってくれてないんじゃないか、
っていうのが寂しいっていうか・・・
その寂しさが寂しいっていうか・・・』
フリーライターが裕に話した言葉も、心に残った。
重松清の作品は、
生と死に対して正面から向き合っている。
それが重くもあるのだが、
その重さを、読後まで引きずらないのがいい。


「くちぶえ番長」 重松 清 新潮文庫
今は作家となった作者(?)が、
小学4年生の時に書いた「ひみつノート」を見つけ、
その一年間のできごとを綴ったもの。
くちぶえ番長とは、
その一年を共に過ごした女の子。
父親同士が幼馴染のふたりツヨシとマコト・・・
父親を亡くしたマコトが転校してきた。
くちぶえが上手で、一輪車を颯爽と乗りこなしてる
彼女が目指しているのは番長だ。
「昔、お父さんに言われたんだ。
泣きたいときには、くちぶえを吹け、って。
そうすれば自然に涙が止まるから、って・・・」
マコトは折りに触れてくちぶえを吹く。
車酔いした友達と歩きながら『銀色の道』
うれし涙だと言いながら『遠き山に日は落ちて』
お盆の迎え火の後の『きらきら星』
ワンとのお別れの時の『今日の日はさようなら』
そして最後に転校する時には
同級生の合唱も加わって『今日の日はさようなら』
どれも皆いい選曲だなって感心してしまった。
こんな小学生時代を過ごすことのできた
作者がうらやましい。
今は作家となった作者(?)が、
小学4年生の時に書いた「ひみつノート」を見つけ、
その一年間のできごとを綴ったもの。
くちぶえ番長とは、
その一年を共に過ごした女の子。
父親同士が幼馴染のふたりツヨシとマコト・・・
父親を亡くしたマコトが転校してきた。
くちぶえが上手で、一輪車を颯爽と乗りこなしてる
彼女が目指しているのは番長だ。
「昔、お父さんに言われたんだ。
泣きたいときには、くちぶえを吹け、って。
そうすれば自然に涙が止まるから、って・・・」
マコトは折りに触れてくちぶえを吹く。
車酔いした友達と歩きながら『銀色の道』
うれし涙だと言いながら『遠き山に日は落ちて』
お盆の迎え火の後の『きらきら星』
ワンとのお別れの時の『今日の日はさようなら』
そして最後に転校する時には
同級生の合唱も加わって『今日の日はさようなら』
どれも皆いい選曲だなって感心してしまった。
こんな小学生時代を過ごすことのできた
作者がうらやましい。